Digilent Analog Discovery 3 をもう一台買ったので、あまり話題にならない機能を紹介する

Digilent Analog Discovery 3 (以下、AD3) を買った矢先にもう一台買ってしまいました。原因はAD3を追加したら 4ch oscilloscope/32ch logic analyzer になるという記事を見てしまったため。この値段で 4ch/125MHz/14bit とか最高じゃね!? 今回はそんな内容です。アホですね。

Dual mode

AD3 が Analog Discovery 2 (以下、AD2) から進歩した点はいくつかありますが、あまり(まったく)話題にならないものの一つが dual mode だという感じがします。実際には AD3 だけでなく Analog Discovery Pro 3000 series でも実装されているらしいです。AD2 でも可能ではあるそうですが、同期ができないとか。AD3 を dual mode で動かすと、こんな仕様になります。

  • Oscilloscope …… 4ch/125MHz/14bit
  • Logic analyzer …… 32ch/125MHz
  • 電源装置 …… +側が2系統、-側が2系統。+3.3V と +1.85V が欲しいときも便利
  • ただし T1/T2 を同期に使うため外部 trigger は使用不可

こんな便利機能ですが、準備は T1/T2/GND を相互につなぐだけととても簡単です。CMOS 版 555 を発振させて測定した様子は以下の通り。

AD3 を2台つないで動作させた WaveForms。普通の 4ch oscilloscope にしか見えません。

ただしアレなところもないわけではなく、AD3 を2台用意すると 15×2 flywire も2本になり、計60本の線がとっ散らかって正直邪魔です。あとは重ねて使うと放熱に問題が出てくるかもしれません。公式では 2台用の enclosure の STL file が公開されているのですが、そんなに密着させていいのか疑問なのと、FDM 方式の 3D printer では出力しにくそうなのでちょっとどうかなと……。

注意点とか

AD3 同士をつなぐ cable は極力短かくせよと解説されています。が、15×2 flywire でどないせいと。これはもう仕方がない。

あとは2台を同期させているとはいえ、微妙にずれが生じるため調整はした方がよさそうです。手元では 5ns 程度のずれがありました。


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